2006年09月20日

★寿司を喰らう

「パパ、ここのお寿司は回ってないよ」

それもそのはず、最近じゃ寿司といえば、もっぱら回転寿司。確かにリーズナブルで、お手軽、店によっちゃあ味もまずまず、とくれば、寿司が一気に大衆化するのも無理はない。

でも、俺が子供の頃は違った。

寿司っていうと、誰かお客さんが来たときとかに出前する、みたいな、ちょっと特別な食べ物だった。「いいネタ残しといてくれないかなぁ」とか。お裾分けを期待する身としては、そう願ったわけだ。

店に行ったら行ったで、座るのは決まって奥の座敷。わんぱくざかりの子供が一緒じゃ、他のお客さんに迷惑だからな。そんな奥座敷から見たカウンターは特別な存在だった。いつもピカピカに拭き上げられ、目の前には新鮮なネタが並ぶ、時には日頃の愚痴をたれながら、時には黙って酒を飲む。

そして、寿司を喰らう。

あのカウンターから見る景色はどんなんだろう?大人になったら絶対あそこに座ってやる。。。




そんな話も今は昔。

でも、そんな昔ながらの暖簾を頑なに守ってる店もある。時には「古臭い」、「時代遅れ」とか揶揄されてきたかもしれない。それでも頑固に守ってきた味。そう、それが職人気質ってやつさ。そしてそれが、そう、文化なのさ。

カウンターに座って、どうやって頼めばいいんだろう?

そんな、心配は無用。そんなときは「大将、今日のおすすめは?」と一言。黙って旬のおいしいところをにぎってくれる。酒が飲みたきゃ「つまみで」。

『はい、お待ち』

「お、うまいねぇ、これはどこの魚で。。。」

みたいなことから話が始まっていく。中には堅物の大将もいるだろう。そんなときは黙って喰らって、最後に

「おいしかった、ご馳走さん」

この一言で十分だ。

まずはガリを食ってみな。ガリを食えばその店の味がわかるってもんだ。寿司を食うときは、やっぱ手で食わないとな。寿司は五感で味わうんだよ。溜まりはそんなどっぷりつけちゃぁいけねぇよ。もっと上品にいかなきゃ、魚の味なんてわかりゃしない。寿司はネタで決まり?バカ言っちゃいけねぇよ。ネタを生かすも殺すも職人しだい。切り方一つで味なんて変わっちまう。シャリだって、ただにぎりゃあいいってもんじゃない。中にキチンと空気を含ませて、口の中に含んだ瞬間にほろっとほどける。。。

そんなウンチクを垂れながら、寿司を喰らう。




「粋」


くるくる回る店じゃ決して味わえない味。「粋」。



そんな堅っ苦しいのは苦手だって?心配するこたぁない。最初は黙って通ってみな。何度か通う、そのうちに、愚痴もわがままも聞いてくれるようになる。そういうもんさ。

たまには息子も連れて行ってみるか。。。そういうことも、そろそろ、教えてやらないとなぁ。。。

だるま寿司

daruma.jpg

posted by ryo-n at 05:19| Comment(8) | TrackBack(1) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
懐かしいぃ・・・親父の手に持たれた折り詰めの寿司・・・
あれでさえも、私の口に入る事は無かった・・・
ryo-nさん、だるま寿司行ったのぉ?
Posted by 鶴丸 at 2006年09月20日 20:05
このたびは「だるまプロジェクト」にごさんどうくださりありがとうございました!!!!!

そうですねぇ、寿司屋と言うのは子供にとって特別な場所でしたねぇ。
あ、僕にとってはいまだに緊張する場所なんですけど(笑)
Posted by ひげフレディー at 2006年09月20日 22:46
20歳になるまで行った事なかったな〜。
連れて行かれても、かっぱ巻きばっかり食べてたような・・・
Posted by Todokichi at 2006年09月20日 23:07
>鶴丸さん
行ってないですよ〜(笑)
そうなんですよねぇ。昔は寿司なんてほんとたまにしか食べられませんでしたから。うちは折り詰めさえ見たことなかったですよ(苦笑)。
Posted by ryo-n at 2006年09月21日 11:19
>ひげフレディーさん
やはり同郷として、老舗がなくなるのは惜しいですからね。少しでもお役に立てれば、と。最初ちょっと勇気が要りますよね(^^ゞ。なじみになってしまえばなんてことはないんでしょうけど。
Posted by ryo-n at 2006年09月21日 11:21
>Todokichiさん
お任せはそれなりに勇気がいりますけどね。あらかじめ予算を言っちゃうのが得策かと。私はアメリカ来て初めて自腹でカウンター座りました(^^ゞ
Posted by ryo-n at 2006年09月21日 11:24
遅くなりました。 へるまんと申します。
この度はだるまプロジェクトにご賛同いただきありがとうございます。

並びにこんなに素敵な日記にだるま寿司ブログを掲載していただき
感動しています。

どこまでやれるか判りませんけれど、今後とも宜しくお願いします。
Posted by へるまん at 2006年09月21日 21:42
>へるまんさん
初めまして。
最近、名古屋で地の物をネタに寿司を出すお店ってずいぶん減ってきてるんではないかと勝手に想像します。同郷としてはこういうお店を大事にしていきたいなぁ、と、思うわけです。
素敵な日記ではぜんぜんありませんが(^^ゞ、一助になれば、と思っています。僕も名古屋に戻ったらぜひ立ち寄りたいです(^^)。
Posted by ryo-n at 2006年09月21日 22:53
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