このころのPalmをいじってると妙に癒される、てなことを以前、書きましたが、その理由の一つにローレゾでの日本語表示があるのではないかと。例えば医療系の方とか非常に画数の多い漢字を多用するかたは、ローレゾスモールフォントでは全然苦しいと思うのですが、私の使用程度であれば、ま、確かに見やすさではハイレゾにかないませんが、なんとかなるなぁ、といったところ。で、Easy installすると標準で入る恵梨沙フォント。
なんとなく癒される感じ、しません?
いや、しかしこの8dot構成でよくもこれだけの漢字を表示させることができますね。過去の苦労が忍ばれます。ありがたや〜。
で、この恵梨沙なんですが、例えば代表的なところで「へた字」のようにひらがな部分だけを置き換えて別のフォントセットを作る、といったことでフォントのバリエーションを増やすことができたんですね。
ただ、これを作るためにはPerlの実行環境が必要になります。で、私も含めてPerlって?って方、ご安心ください。基本的に環境さえあればDOS窓みたいなところで呪文をいくつか唱えるだけでできちゃいますので。
簡単な流れとしては
J-OSフォントコンバーター入手
恵梨沙フォントの準備
置き換えフォントの準備
Perl実行環境の準備(Windows、MacOS9以前の場合)
置き換え実施
といった感じになります。
こうして置き換えをすると恵梨沙フォントが
こんな感じでがらりと印象がかわるんですねぇ。皆さんはどんなフォントが好きでしたか?
以下、順に詳細の作業手順(長文です)。
■J-OSフォントコンバーターの入手
一番難しいのが、そのフォント置き換えのためのツールJ-OSフォントコンバーターなるものの入手。現状、コンバータ提供サイトが既に閉鎖されているので、Webアーカイブからならダウンロードが可能です。
J-OSフォントコンバーター(インターネットアーカイブ)
http://web.archive.org/web/*/http://www2.osk.3web.ne.jp/~kgt/Palm.html
そこからたどっていくと、jos-fcnv.lzhというファイルをダウンロードすることができます。
これを解凍しておきます。私はMacの場合DropUnLHaというアプリを使っています。
■恵梨沙フォントの準備
J-OS Vのインストールファイルのなかに「Font」フォルダがあるのですが、そのなかにあるelisa.prcというファイル(これが恵梨沙フォント)をとりだしておきます。
■置き換えフォントの準備
いまのところ置き換えフォントのほとんどはVectorで入手することができます。以下、リンク先。
へた字
http://www.vector.co.jp/soft/other/pilot/se177557.html
舞耶フォント
http://www.vector.co.jp/soft/other/pilot/se177558.html
pfmg08
http://www.vector.co.jp/soft/other/pilot/se177172.html
これらをダウンロードして解凍しておきます。
■Perl実行環境の準備
Windowsな方
いろいろ手段はあると思いますが、ここではActive perlを紹介しておきます。
http://aspn.activestate.com/ASPN/Downloads/ActivePerl/
真ん中ちょい上あたりにあるDownload ActivePerlをクリック。
ユーザー登録するような画面がでますが、しなくてもダウンロードできます。そのままNext。
左側コラムにあるWindows MSI (x86)がWinXP用のインストールファイルですのでこれをダウンロード。
インストール方法はこちらが詳しいです。
http://pocketstudio.jp/win/activeperl/
ちょっとバージョンが違うので画面とか違いますが、だいたいの説明は共通です。
インストールが終了するとコマンドプロンプトでPerlスクリプトを実行することができるようになります。
Macな方
MacOSXの人はUNIXなんで特に何もすることなくターミナルから実行可能です。
それ以前の方はMacPerlなんかをインストールするとよいかと思います。
■コンバート
以下、具体的手順を説明します。ファイルの置き場所とかは適宜ご自分の好きなところを選べますが、DOSとかターミナルのコマンドがよくわからない方は、このとおりにやると間違いがないです。
◆Windowsな方
1)まずMy Documentsにworkという名前のフォルダを作成しましょう。別に名前は何でもいいんですがとりあえず。
2)解凍した置き換えフォントのファイルをフォルダごとworkフォルダにコピーします。ここではpfmg08フォントを例に説明します。
3)J-OSフォントコンバーターからjos-fcnv.plとprc2bdf.plの2つのファイルを置き換えフォントのフォルダ(この場合workの中にあるpfmg08フォルダ)にコピーします
4)恵梨沙フォントを置き換えフォントのフォルダ(この場合workの中にあるpfmg08フォルダ)にコピーします。恵梨沙フォントはelisa.prcに名前を変更しておいてください。
これで準備が整いました。
5)「スタート」ー「アクセサリ」からコマンドプロンプトを開きます。
6)以下の呪文を唱えます。
cd My Documents(リターン)
cd work(リターン)
cd pfmg08(リターン)
これでpfmg08フォルダまで移動できました。そこでまず
perl prc2bdf.pl elisa.prc > elisa-pfmg.ese(リターン)
と唱えます。続いて
perl jos-fcnv.pl -n -f elisa" "pfmg -o elisa-pfmg.prc elisa-pfmg.ese wspace.ese all.ese(リターン)
と唱えます。
これで完成です。pfmg08フォルダの中にelisa-pfmg.prcというファイルができているはずです。これをインストールすればPalmでpfmg08フォントを表示させることができます。
へた字の場合
解凍してできたeliheta12というフォルダをwork下にコピー。
jos-fcnv.plとprc2bdf.pl、elisa.prcをeliheta12フォルダへコピー。
コマンドプロンプトで
cd My Documents
cd work
cd eliheta12
のあと
perl prc2bdf.pl elisa.prc > eliheta.bdf
perl jos-fcnv.pl -n -f erisa" "heta -o eliheta.prc eliheta.bdf hetaji.bdf
これでeliheta.prcが完成します。
pfmg08のときと拡張子が違いますが、同梱されているファイルに従っています。
舞耶フォントの場合
解凍してできたelisa-mayaというフォルダをwork下にコピー。
jos-fcnv.plとprc2bdf.pl、erisa.prcをelisa-mayaフォルダへコピー。
コマンドプロンプトで
cd My Documents
cd work
cd elisa-maya
のあと
perl prc2bdf.pl elisa.prc > elisa-maya.bdf
perl jos-fcnv.pl -n -f erisa" "maya -o elisa-maya.prc elisa-maya.bdf maya.bdf
これでelisa-maya.prcが完成します。
これらの呪文ではelisa.prcと違う名前でprcファイルを作成しますので、複数インストールしても共存が可能です。その他perlスクリプトの詳しい説明はJ-OSフォントコンバーターのreadmeをご覧ください。
◆Macな方
先のWindowsの説明とイメージは同じです。ここではMacOSX前提で説明します。
1)まず自分のユーザーフォルダの書類フォルダの中にworkという名前のフォルダを作成しましょう。別に名前は何でもいいんですがとりあえず。
2)解凍した置き換えフォントのファイルをフォルダごとworkフォルダにコピーします。ここではpfmg08フォントを例に説明します。
3)J-OSフォントコンバーターからjos-fcnv.plとprc2bdf.plの2つのファイルを置き換えフォントのフォルダ(この場合はworkの中にあるpfmg08フォルダ)にコピーします
4)恵梨沙フォントを置き換えフォントのフォルダ(この場合はworkの中にあるpfmg08_2フォルダ)にコピーします。恵梨沙フォントはerisa.prcに名前を変更しておいてください。
これで準備が整いました。
5)Finderのアプリケーションにユーティリティーというフォルダがありその中にあるターミナルを開きます。
6)以下の呪文を唱えます。
cd documents(リターン)
cd work(リターン)
cd pfmg08(リターン)
これでpfmg08フォルダまで移動できました。そこでまず
perl prc2bdf.pl elisa.prc > elisa-pfmg.ese(リターン)
と唱えます。続いて
perl jos-fcnv.pl -n -f elisa" "pfmg -o elisa-pfmg.prc elisa-pfmg.ese wspace.ese all.ese(リターン)
と唱えます。
ターミナルの場合上記をコピーしてターミナル上で「コマンドキー」+「v」で貼付けできます。
これで完成です。pfmg08フォルダの中にelisa-pfmg.prcというファイルができているはずです。これをインストールすればPalmでpfmg08フォントを表示させることができます。
へた字、舞耶フォントについても同様。呪文についてはWindowsの説明を参考にしてください。


このエントリを拝見して一気にJ-OSへ気持ちが傾いています(^^)
Perlは文字処理系に強いプログラムですね。
各種BBSやもちろんこのブログのシステムにも裏で活躍しているハズです。
実はこれまでほとんどCJKOSばかりで、J-OSでまともにフォント選択したことがなかったのです。なので、今回はちょっといろいろやってみようかなぁ、ということで(^^。
Perlの環境構築が必要になりますが、あとはこの程度の内容ならそれほど問題なく処理できると思います。
結構印象がかわって、それはそれでいい感じです(^^)